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お子さまからも信頼され、怖がらずに来ていただける医院でありたいと考えています。
お子さまやご家族の気持ちに寄り添って、しっかり話をする時間を取るように心がけています。注射を我慢したら必ず褒めています。院内感染予防に、待合室や診察室は分離しています。
小児科の医師になろうとした理由
大学での実習がきっかけで小児科へ。お子さまの成長を見守り、成長を手助けしたい。
お子さまの小さい頃から大きくなるまでの成長や発達を、親御さまや地域社会の皆さまとともに見守りながら、医療を介して手助けできる診療科であること。これが小児科の医師を目指した一番の理由です。当初は循環器系も考えたのですが、私自身が昔から子どもが好きだったので小児科を選びました。
小児科を選ぶ決め手となった出来事は、大学の実習の頃に受け持ったお子さまから、お手紙をもらったことです。このお子さまは重い病気で入院していて、なかなか周りの人に打ち解けないタイプで。全然口をきいてくれませんでした。それが一週間の実習が終わったときに、お礼の手紙をくれたんです。うれしかったですね。
患者さまへの説明で重視していること
お子さまと同じ目線で丁寧に話し、がんばったことを必ず褒めるようにしています。
2、3歳くらいの小さなお子さまでも、同じ目線で話をしているうちに、こちらを信頼してくれるようになるものです。お子さまが話したがらないときには、別の話題で心を解きほぐすようにしています。まずは心を開いて信頼してもらえるように、病院は怖い場所ではないと思ってもらえるように気をつけています。
最初は泣いて暴れたりして診察がうまくできないお子さまでも、「泣かない」と約束してくれることもあります。また、注射時に心がけていることは褒めることです。「がんばって、よくできたね」と褒めてあげるのが大事だと考えています。
お子さまのために行っている工夫
お子さまに楽しい場所だと思ってもらえるように、院内の環境づくりに力を入れています。
診察で心がけているのは親御さまにだけでなく、お子さま自身にもきちんと話すことです。また注射を少しでも頑張ってもらう工夫として、注射後に貼るガーゼには、キャラクターが描かれたものを使用しています。男の子も女の子も、喜んでもらえるようにいろいろな種類を用意しています。
また季節ごとに壁を装飾して、のばして遊べる仕掛けのあるキャラクターの絵を用意するなど工夫しています。みんな楽しく遊んでくれているようです。病院は怖い場所ではなくて、幼稚園や保育園のように楽しい場所なんだと思ってもらえるように、院内の雰囲気作りには力を入れています。
感染予防対策として力を入れていること
待合室、診察室は目的ごとに分け。空気清浄機も複数台設置しています。
感染予防のため気をつけているのは、院内で予防接種と一般の患者さまの接触がないようにすることです。一般の患者さまは第一待合室へ、予防接種を希望される患者さまは第二待合室へご案内します。診察室に入る前の動線も、物理的に患者さま同士が接触しないように作りから工夫しました。
水ぼうそうのような感染症の場合は、別室で診察して処方箋もそこでお渡ししています。もし患者さまが多くて部屋が埋まってしまっても、他の部屋を活用してなるべく接触を避けます。また、待合室に手術室で使われるような空気清浄機を設置していることも院内感染対策の一つです。
スタッフとのコミュニケーションについて
診察前に必ずスタッフとコミュニケーションを取って、状況や予定を確認しています。
スタッフとは朝の診療が始まる前の時間、なるべくお互いに顔を合わせるようにしています。朝礼のような感じですね。あいさつは必ずするようにしています。今日の予約状況や、週始めであればその週の予定、週末であれば来週の予定など、一日の流れをみんなで確認しています。
スタッフは、受付・事務職員3名、看護師4名、看護助手1名です。お子さまやご家族の方に優しく丁寧に接してくれています。点滴や採血は看護師が行うので、そのぶん私は診察やお子さまとの会話に時間を使うことができ、とても助かっています。受付も3名いるので、電話応対もとてもスムーズですね。